こんにちは。
つらくて、うつ体験記漫画『うつコミ』の執筆をお休みしております。
(Vol.1~Vol.7)まではこのブログで公開中です。
描きたいことはあるのですが
休職から現在までやっと3ヶ月、経ったところです。
描こうと思うと、記憶を蘇らせることになるので辛いです。
これは病院の批判記事ではありませんが、
以前通っていた診療内科・精神科は、診断書や書類を書いてもらうにはぴったりのクリニックでした。
いわゆるメンヘラとか、とにかく会社を休職する為に診断書を出して欲しい人に向いているようなところでした。
治す為とかではなく、医師の方から『診断書要るの?要らないの?次の人が控えてるから早くして』と言われるようなところでした。
薬は出しますかどうしますか?も全部患者が判断するような感じでした。
私は軽度か中度への抑うつ状態になっていて、
イライラして爆発するというような状態からは抜け出していましたが
鬱になると、判断力が落ちる、もしくは判断できなくなりそれは実感していました。
それなのに、自分の判断で進んでいるような治療方法に
合ってるのか?このままでいいのか?と疑念を抱きました。
それで会社を辞め。通院も辞めてしまいました。
何度か日帰りで母と遠出し、自然や風景や展覧会に出かけ
ふと、心がすっきりする日を実感しました。
薬を飲んで、通院を続けるよりも
●美味しいものを食べる
(豪華じゃなくていい。家庭料理とか安心する食事)
●安心する場所でゆっくり眠る
●太陽を浴び、広い景色を見る
●誰かとたわいもない時間を過ごす
上記のような時間を過ごすほうが、よっぽど心が健康になると思いました。
以前別のクリニックに通った時は、認知行動療法をすすめられました。
(はっきり勧められたのではなくて、用紙を渡されて、その日感じたこと、なぜそう感じたのかを書き出す。あんまり覚えてませんが自分の感情や出来事を客観的にみて、セルフコントロールできるようになりましょうというものでした。)
そういったこともされず、ただ薬をもらい、書類をかいてもらうだけのクリニック。
それは必要なことでもありますが、鬱を治すための通院ではありませんでした。
少なくとも私にとっては。
でも苦しくて。今回また別のクリニックに行きました。
するとそこで、心が軽くなったんです。
『ストレスから離れて、別のこと始めれば、ちゃんと良くなりますよ。
そんなに焦らなくてもいいと思うけどね。
必要なら日割りでお薬だすけど、焦らなくていいと思うよ。
大丈夫ですよ。またなんかね、心配あったら来てくださいね。』
と、いった感じでした。
診断書を出してくれるクリニックには、カウンセラーもいるのですが、
カウンセラーは医師ではないし、私はカウンセラーに話して聞いてもらってという治療に抵抗がありました。
(単なるお金儲けで、治す気は無いようなイメージがあります。。)
カウンセラーは当事者ではないし、友達でもないし
どこまで理解・共感をしてもらえるかは人それぞれです。
私はわかりやすいパワハラにあったわけでは無かったので、理解者を得ることが難しいと感じていました。
でも、全部を話すのはしなかったけど、
その先生は私が言って欲しいことを言ってくれたんです。
深く共感してもらう必要も、理解してもらったわけでもありません。
たった十数分の間に、私の『つらい。治りたい』気持ちに
『大丈夫ですよ。治りますよ。』って言葉で返してくれたんです。
私に必要な言葉でした。
その日以降、通院はやめよう。
ストレスから離れよう。と思って
伊勢志摩や、長野県や、大阪などのプチ旅行をしました。
今。
最初は旅行中も苦しかったけど、今ではその「辛い気持ち」を無理やり繕って隠す必要はなくなりました。
心の中にアイツ(鬱)が居るんだなって、あんまり思わなくなりました。
それでも不安障害や、夜眠れなくなったり、動悸がしたりはします。
鬱そのもののストレスではありません。
今後の生活や、自分を取り巻く状況がそうさせているだけです。
それも長引けば、鬱が再発するでしょう。
ストレスから離れること。
近場でいいから出かけてみること。
誘われるままに行こうというのも大事。
治っていくきっかけは自分ではわかってても、できなかったりします。
治したいって気持ちがあれば、いつか夜は明けます。
誰かに話して、ずっと過去を引きずっているのはつらい。
またフラッシュバックして、当時の記憶や気持ちを感じる。
もうそれは、当時だけにしたい。
今は、過去苦しんだ分の嫌な気持ちだけが抜けなくて苦しい。
記憶より気持ちだけ残って嫌だから、その嫌な気持ちを消したい。
そうして思い出しても大丈夫、もう過去のことだからって思えるようになったら、克服できたことになると思うんです。
そうなれるようになるのが、今の目標。
そこに、ゆっくり時間をかけてゆるやかな坂道を歩いて行こう。
急坂には耐えられないから無理はしなくていい。ゆっくりいこう。
クリニックに通っていると、より自分が『鬱なんだ』と実感してしまう。病は気からみたいなもので、自分は患者ではないって、治療を忘れることも大事な気がしています。
あんまり自分を『鬱だから通院してる』って思うと、『鬱らしくしてなきゃいけない』って謎の『すべき思考』が生まれて自分を縛ってしまいそうになるから。
背中を押して欲しい人。寄り添って欲しい人。
人を治すのも人だから、クリニックを変えてみるのもひとつ。
通うのをやめるのもひとつ。
だと思います。
大丈夫。必ず夜は明ける。
明けない夜はないのです。